[Excel]献立作成ソフトを作ろう 第3回 料理一覧シートの作成

2020年3月28日

献立作成ソフトを作ろう第3回目のテーマは、料理の一覧表となるワークシートを作成します。

料理一覧シートの作成

新規ワークシートの追加

画面下のワークシート名の隣にある<+>ボタンを押すと新規ワークシートが出来ます。新規ワークシートの名称は”料理一覧”に変更します。

料理一覧表の作成

フォントの調整

”料理一覧”ワークシートには、料理名とその管理番号を入力する表を作成します。

”料理一覧”ワークシートを下表に従い編集します。

セル 入力値 説明
B2 料理一覧 このワークシートのタイトル
B4 料理番号 料理の管理番号を入力する列のタイトル
C4 料理名 料理名を入力する列のタイトル
E4 メモ 料理に関するメモを入力する列のタイトル
E4 出典 料理のレシピの出所を入力する列のタイトル
F4 URL 出典のURLを入力する列のタイトル

B4:F4は表のタイトルになります。強調するため、中央揃えをして二重下線を引きましょう。

ワークシートのタイトルも強調しておきましょう。フォントのサイズを18にします。

列幅の調整

何も入力されないA列の幅が広くてかっこ悪いため、列幅を狭くします。A列を右クリックして、メニューから<列の幅>を選択します。

列幅を入力するダイアログが表示されるため、"2″を入力して<OK>ボタンを押します。

“料理名"、"メモ"及び"出典"は、将来の入力に備えて幅を広げておきましょう。C:E列を選択してE列の右枠をドラッグし、幅が25(筆者環境では205ピクセル)になったらドロップします。

料理情報の入力

表に最初の料理情報を入力しましょう。料理の基本といえばご飯です。料理名は"ご飯"(C5セル)、料理番号は"C0001″(B5セル)と入力して下さい。料理番号は料理情報を一意に識別するIDとして使用します。

一意に識別するIDとは

「一意に識別する」というのはIT業界の専門用語で、非常に重要な概念です。「一意」とは、「意味や値が一つに確定していること」です(weblio辞書より引用)。「一意」に対応する英語は「ユニーク」で、様々な意味を持ちますが、今回は「唯一の、たった1つの、他にない」という解釈をします(Wikipediaより引用)。例えば、”本ワークブックにおいて料理番号はユニークな識別子である"という言い方をします。つまり、「料理番号は料理情報を一意に識別するID」とは、料理番号と料理情報は1対1で対応していることです。そのため、料理IDは重複しない番号である必要があります。例えば、料理番号"C0001″は"ご飯"に対応しているため、"C0001″は他の料理(例えば肉じゃがとか)の料理番号に使用できません。"C0001″を"ご飯"と"肉じゃが"の2つの料理番号に指定してしまったら、"C0001″がどちらの料理を示しているのか分からない、すなわち「一意に識別」できなくなります。余談ですが、料理情報は重複しても問題ありません。

Excelを最大限活用するなら、ある情報を一意に識別するユニークなIDと上手に付き合っていく必要がありますので、是非とも扱い方を覚えて下さい。なお、Excelにおいては、ユニークIDの入力は通常、人間が行います(*1)。つまり、紳士協定です。ユニークIDがユニークな状態を保つためには細心の注意が必要です。特に、複数名が同じワークブックを使用する場合は十分な教育が必要となります。

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*1.オートフィルで生成可能な連番を使ったり、別枠でユニークIDを生成する数式を組んで値貼り付けを行ったり、マクロを使うなどの方法も無くはありません。

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