[Excel]RIGHT関数
2019年9月16日
文字列
RIGHT関数
文字列の末尾 (右端) から指定された文字数の文字を返します。
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構文
RIGHT(文字列,[文字数])
引数 | 説明 | 引数の指定 | 既定値 |
---|---|---|---|
文字列 | 取り出す文字を含む文字列を指定します。 | 必須 | (無し) |
文字数 | 取り出す文字数 (文字列の末尾からの文字数) を指定します。 | 省略可能 | 1 |
解説
「文字数」には、0 以上の数値を指定する必要があります。
指定した「文字数」が「文字列」の文字数より大きい場合、文字列全体が返されます。
「文字数」を省略すると、1 を指定したと見なされ、末尾の1文字が返されます。
「文字数」が-1以下の場合、エラー値 #VALUE! を返します。
RIGHT関数は、文字列の一部を取得したい場合に使用する関数で、機能限定版MID関数です。すなわち、MID関数の「開始位置」(第2引数)が「文字列の長さ – 文字数(第3引数) + 1」の場合、MID関数とRIGHT関数は同じ値を返します。MID関数の代わりにRIGHT関数を使用するメリットは、数式の簡略化と、数式の意図の明確化です。下記の数式を見て下さい。
=MID( “あいうえお" , 4 , 2)
=RIGHT( “あいうえお" , 2)
MID関数は引数が少ない分、数式の文字数も少なくなっていますね。また、数値を指定する引数が1つしか無いので、これが文字数であること直感的に理解できます。
更に、「文字列」が可変の場合、MID関数の「開始位置」も「文字列」の長さに応じて変化するため、下記のようにLEN関数を使用して一般化する必要があります。
=MID( “あいうえお" , LEN(“あいうえお") – 2 + 1 , 2)
=RIGHT( “あいうえお" , 2)
RIGHT関数の方が圧倒的に簡単ですね。MID関数の代わりにRIGHT関数が使える場合は、積極的にRIGHT関数を使用すべきでしょう。
下表に、RIGHT関数の挙動を示します。
数式 | 結果 | 説明 |
---|---|---|
=RIGHT( “あいうえお", 1 ) | お | 文字列の末尾から1文字取得しています。 |
=RIGHT( “あいうえお", 2 ) | えお | 文字列の末尾から2文字取得しています。 |
=RIGHT( “あいうえお", 3 ) | うえお | 文字列の末尾から3文字取得しています。 |
=RIGHT( “あいうえお", 5 ) | あいうえお | 文字列の末尾から5文字取得しています。 |
=RIGHT( “あいうえお", 999 ) | あいうえお | 文字列の末尾から999文字取得していますが、文字列が5文字しか無いので、5文字が返ります。 |
=RIGHT( “あいうえお", 0 ) | 文字数に0を指定すると、空文字列(“")が返ります。 | |
=RIGHT( “あいうえお") | お | 文字数を省略した場合、既定値の1が指定されます。 |
=RIGHT( “あいうえお",-1) | #VALUE! | 文字列の長さは必ず0文字以上であるため、文字数に-1を指定すると#VALUE!が返ります。 |
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