[Excel]IF関数

2019年9月16日

論理

IF関数

論理式の結果(真または偽)に応じて、指定された値を返します。

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機能

IF関数は、 「論理式」の結果に従い、引数で指定した2つの値の内の片方を返す関数です。すなわち、「論理式」がTRUEの場合は「値が真の場合」を返し、FALSEの場合は「値が偽の場合」を返します。

構文

IF(論理式 , 値が真の場合 , [値が偽の場合])

引数 説明 引数の指定 既定値
論理式 テストする条件 必須 (無し)
値が真の場合 「論理式」の結果が TRUE の場合に返す値 必須 (無し)
値が偽の場合 「論理式」の結果が FALSE の場合に返す値 省略可能 FALSE

解説

IF関数は、Excelで条件分岐を実現するための関数です。IF関数自体は非常に単純な関数で、「論理式」の結果に従い、戻り値が第2引数の値か第3引数の値のどちかを返すだけの関数です。例えば、下記のように「論理式」を固定してしまうと、IF関数の動きが単純であることが理解できると思います。

=IF( TRUE , “真の場合の結果” , “偽の場合の結果” )
→ ="真の場合の結果"

=IF( FALSE , “真の場合の結果” , “偽の場合の結果” )
→ ="偽の場合の結果"

IF関数に難解なイメージが付きやすいのは、IF関数とは独立した概念である、論理式と関数のネストが原因です。この2つに関する詳細な説明は、[Excel] IF関数などの論理関数と仲良くなりたい人向けの話をご参照下さい。

論理式と関数のネストについて簡単に説明します。

論理式とは、論理値(TRUE 又は FALSE)を返す式のことで、Excelは比較演算子又は論理関数で構成されています。例えば「1 = 1」はTRUEを返す論理式です。論理式にはセル参照を含めることができるため、IF関数と論理式を組み合わせることで、ユーザーの入力値に応じた値を表示させることができます。比較演算子の一覧は参考情報をご参照下さい。

関数のネストとは、関数の引数に関数を指定することです。IF関数は、引数で指定した2つの値の内の片方を返す関数であるため、3つ以上の値を返すことは出来ません。しかし、IF関数の第2引数又は第3引数にIF関数を指定することで、1つの数式が返す値を増やすことができます。例えば、ある塾でクラス分けのためのテストを実施したとします。クラスはA , B , C , Dの4クラスに分ける場合、25点刻みでクラスを分けます。テスト結果をA1に入力する場合の数式は、「=IF( 75 <= A1 , “A" , IF( 50 <= A1 , “B" , 25 <= “C" , “D") 」となります。 このような技法をIF関数のネストと言い、最大 64 個の IF 関数をネストすることができます。しかし、ネスト構造は数式が複雑になるため、可能な限り避けるべきです。まずは「論理式」の中でAND関数OR関数を使用し、ネストを避けられないか検討して下さい。または、MATCH関数CHOOSE関数などで同じことが出来ないか検討して下さい。

参考情報

比較演算子

比較演算子 読み方 説明 TRUEとなる例 FALSEとなる例
= 等号,イコール 左辺と右辺が等しい 1 = 1 , “a" = “a" 1 = 2 , “a" = “b"
> 大なり 左辺が右辺よりも大きい 2 > 1 , 0 > -1 1 > 1 , 1 > 2
< (より小記号) 小なり 左辺が右辺よりも小さい 1 < 2 , -1 < 0 1 < 1 , 1 < 0
>= (より大か等しい記号) 大なりイコール 左辺が右辺以上である 2 >= 1 , 1 >= 1 0 >= 1 , -1 >= 0
<= (より小か等しい記号) 小なりイコール 左辺が右辺以下である 1 <= 2 , 1 <= 1 1 <= 0 , 0 <= -1
<> (不等号) 不等号,ノットイコール 左辺と右辺が等しくない 1 <> 2 , “a" <> “b" 1 <> 1 , “a" <> “a"

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Excel関数

Posted by 黒箱