[Excel関数]文字列の中から任意の文字を除去(削除)するREMOVEカスタムワークシート関数

2022年3月14日

概要

数字だけを除去する場合はREMOVENカスタムワークシート関数を、任意の文字を抽出する場合はEXTRUCTカスタムワークシート関数をご使用ください。

REMOVE関数の動作例は下記の通りです。

機能

文字列の中から、指定した一連の文字のみを除去して返します。第3引数の”範囲指定”にTRUEを指定することで、第2引数の”除去文字”に範囲指定が可能になります。例えば、全ての英数字を除去したい場合は第2引数の”除去文字”に"a-zA-Z0-9″を指定します。また、全てのひらがなとカタカナを除去したい場合は除去文字に"ぁ-をァ-ヶ"を指定します。なお、範囲指定をする場合はハイフン”-”を抽出文字として指定できなくなります。

構文

REMOVE(文字列 , 除去文字, [範囲指定] )

引数説明引数の指定既定値
文字列除去対象の文字列を指定します。必須(無し)
除去文字除去文字を指定します。2つ以上の文字は1つの文字列で指定します。必須(無し)
範囲指定除去文字を範囲指定(例:a-z)する場合はTRUE、範囲指定しない場合はFALSEを指定します。省略した場合、FALSEを指定が指定されます。省略可能FALSE

コード

下記のコードを全てコピーし、標準モジュール等に貼り付けて下さい。下記のコード表示欄の右上に「Copy」ボタンがありますのでご使用下さい。なお、標準モジュールが何だか分からない方は、 Excelのカスタムワークシート関数を使用する方法 を参照して下さい。
' [Excel関数]文字列の中から任意の文字を除去(削除)するREMOVEカスタムワークシート関数 
' Copyright (c) 2020-2024  黒箱 
' This software is released under the GPLv3. 
' このソフトウェアはGNU GPLv3の下でリリースされています。 

'* @fn Public Function REMOVE(ByRef Text As String, ByVal CharsToRemove As String, Optional ByVal RangeSpecification As Boolean = False) As Variant
'* @brief 指定した文字列から、指定した一連の文字のみを除去して返します。
'* @param[in] Text 除去対象の文字列を指定します。
'* @param[in] CharsToRemove 除去する文字を指定します。2つ以上の文字は1つの文字列で指定します。
'* @param[in] RangeSpecification 除去する文字を範囲指定(例:a-z)する場合はTRUE、範囲指定しない場合はFALSEを指定します。省略した場合、FALSEを指定します。
'* @return Variant 除去した文字列を返します。
'* @details 指定した文字列から、指定した一連の文字のみを除去して返します。第3引数RangeSpecificationにTRUEを指定することで、第2引数CharsToRemoveに範囲指定が可能になります。例えば、全ての英数字を除去したい場合は"a-zA-Z0-9"を指定します。
'*
Public Function REMOVE(ByRef Text As String, ByVal CharsToRemove As String, Optional ByVal RangeSpecification As Boolean = False) As Variant

    If (Text = "") Then Exit Function

    Dim i As Long
    Dim Char As String
    Dim Result As String

    Dim TextLength As Long: TextLength = Len(Text)

    '抽出文字が1文字の場合の処理
    If (Len(CharsToRemove) = 1) Then
        
        For i = 1 To TextLength
            Char = Mid(Text, i, 1)
            If (Char <> CharsToRemove) Then Result = Result & Char
        Next
        
        REMOVE = Result
        Exit Function
    End If
    
    '抽出文字が2文字以上の場合、対象文字を先頭から1文字ずつ Like [charlist]で比較し、不要文字を除去する。
    
    'CharsToExtructにハイフンが含まれる場合、かつ範囲指定(例:a-z)が無効の場合、Like演算子の副作用を防ぐためハイフンを末尾に移動。
    Dim CharsToRemovePattern As String
    If Not (RangeSpecification) Then
        If (CharsToRemove Like "*-*") Then
            CharsToRemove = Replace(CharsToRemove, "-", "") & "-"
        End If
    End If
    
    'CharToExtructに角カッコ ]  が含まれる場合、[charlist]の角かっこが途中で閉じてしまうため、個別に比較する
    If (CharsToRemove Like "*]*") Then
        CharsToRemovePattern = "[" & Replace(CharsToRemove, "]", "") & "]"
        For i = 1 To TextLength
        
            Char = Mid(Text, i, 1)
            If Not (Char Like CharsToRemovePattern) Then
                If (Char <> "]") Then Result = Result & Char
            End If
        Next

    Else
        CharsToRemovePattern = "[" & CharsToRemove & "]"
        For i = 1 To TextLength
            Char = Mid(Text, i, 1)
            If Not (Char Like CharsToRemovePattern) Then Result = Result & Char
        Next
    End If

    REMOVE = Result

End Function

プログラムの利用について

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